空気によるプレストレスト柱構造の基礎的な載荷試験

詳細内容
発行年 2023年
PDF ダウンロード/download
タイトル 空気によるプレストレスト柱構造の基礎的な載荷試験
著者 武藤 宝(東京大学大学院)、川口 健一(東京大学生産技術研究所)、中楚 洋介(山田憲明構造設計事務所)、菊地 淳一(太陽工業株式会社)、谷脇 孝一(太陽工業株式会社)、田米開 三恵子(太陽工業株式会社)
概要 空気は、超軽量かつどこでも入手できる一方で、空気膜構造という形で張力導入のために用いることもできる。張力導入のために構造物重量が増えることはなく、空気とプレストレスの入った部材からなる構造物全体は超軽量のままである。このような構造物を「空気プレストレスト構造」と呼ぶ。本報では、直径1.2m長さ3.0m の円筒形エアチューブでX字に配置された張力材にプレストレスを与えた、柱型の空気プレストレスト構造に対して載荷試験を行った。4.0kPa まで加圧した空気プレストレスト柱は、2.54kN まで安定して支えることができたが、それ以降はケーブルの弛緩により構造物は水平方向に不安定になった。空気圧の73.9%が張力材にプレストレスとして導入された。