駅プラットホームの膜屋根下空間における夏季の熱放射環境に関する実測調査

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発行年 2008年
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タイトル 駅プラットホームの膜屋根下空間における夏季の熱放射環境に関する実測調査
著者 吉野達矢、親川昭彦、梅干野晁
概要 通風性のある膜屋根下空間の熱環境を他材料の屋根下空間と比較することを目的に、駅プラットホームにおいて、夏季の熱放射環境の特性を、太陽放射領域の短波長放射と常温域熱放射の長波長放射を中心とした測定によって把握した。その結果、夏季の日中の膜屋根下照度は16000l x であり、金属屋根下の3 倍以上、スレート屋根下の6 倍以上であった。また、膜屋根の裏面温度は金属屋根に比べて9℃低く、スレート屋根に比べて15℃低い結果となった。さらに、膜屋根のあるK 駅は金属屋根とスレート屋根のあるM 駅に比べ南側に壁がないため、南面からの直達日射の反射光および天空日射の影響を大きく受けているのにもかかわらず、作用温度O T は膜屋根下が最も低く、その差はスレート屋根に比べて-3.5℃、金属屋根下に比べて-1.5℃であった。