トラス要素四辺形モデルによるエアチューブ式アーチの極限状態解析

詳細内容
発行年 1997年
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タイトル トラス要素四辺形モデルによるエアチューブ式アーチの極限状態解析
著者 河端昌也
概要 膜構造の解析でリンクリングを取り扱う場合に、三角形や四辺形の膜要素ではリンクリング発生後の解の収束が極端に悪くなり、問題によっては解が得られないことがある。これに対してトラス要素モデルを用いたFEM解析は、収束性が極めて良く、上記のような場合にも有意な解が得られることが多い。トラス要素モデルによるFEM解析は、膜構造解析において収束解が得にくいような問題において、その定性的傾向の把握を目的とするような場合には有効な手法といえる。本報では、直交異方性弾性体の剛性をトラス要素四辺形モデルの部材剛性に置換するための算定式を示し、解析例として、エアチューブ式アーチが外力を受けて大きく変形し、局部的にリンクリングを生じながらも荷重負担能力を保持しているような極限状態の解析を示す。