膜構造建築物は、屋根や外壁に膜材料を用いた建築物で建築分野における新しい技術です。

編著 「(社)日本膜構造協会試験法標準「膜材料の品質及び性能試験方法」作成委員会」(委員長 石井一夫)
 発行 (社)日本膜構造協会
発行年 2003年

「膜材料の品質及び性能試験方法」は、膜構造に用いる構造材料としての膜材料に必要と考えられる品質、性能項目を当協会で定め、それらに対する試験方法の詳細をまとめたものである。品質、性能項目の設定においては、従前の「特定膜構造建築物」で規定された項目及び諸外国で行われる試験内容を考慮したほか、JIS、ISOなどに含まれない協会独自の試験方法も示されている。膜構造建築物に用いる膜材料の品質、性能の試験方法を規定したものとして、世界でも類を見ない唯一のものとなっている。
また本書は、建築基準法に基づく建築材料の品質を定める告示(平成12年建設省告示第1446号第一第十八号膜材料及びテント倉庫用膜材料)の品質項目の測定方法全てを詳細に解説しており、膜材料の各種試験実施に際しては必須のものとなる。

<目次>
1 適用範囲
2 試験室または装置及び試料の標準状態
3 試料の採取
4 外観
5 質量
6 コーティング材及び基布質量
7 厚さ
8 織糸密度
9 布目曲り
10 引張強さ及び伸び率
11 引裂強さ
12 コーティング層の密着強さ
13 耐吸水性
14 接合部引張強さ
15 接合部耐剥離強さ
16 高温時引張強さ(母材及び接合部)
17 湿潤時引張強さ(母材及び接合部)
18 耐引張クリープ性(母材及び接合部)
19 耐繰返し引張疲労性
20 耐屈曲性
21 耐繰返し折曲げ性
22 耐もみ性
23 耐摩耗性
24 耐水性
25 耐寒性
26 耐薬品性
27 耐候性:大気暴露(母材及び接合部)
28 耐候性:人工促進暴露(母材及び接合部)

A4版62頁  価格 会員価格 3000円 非会員価格5000円