膜構造建築物は、屋根や外壁に膜材料を用いた建築物で建築分野における新しい技術です。

会長挨拶

2024年6月総会時の理事会にて改めて会長を仰せつかりました。2024年3月末に前会長の任期途中の退任を受けて、急遽理事会内選挙にて選任され残任期間の会長職を引き継いでいましたので、続投ということになります。

日本膜構造協会は、1966年にテント構造研究会として発足し、1972年に日本膜構造協会と改称、1978年に社団法人日本膜構造協会として発足し、2012年4月に一般社団法人へ移行しました。社団法人発足後の会長は私で5代目となります。

当協会は、国より膜構造に係る性能評価機関および型式適合認定構機関の指定を受け、関連業務を行っています。

仮設的な建築として利用されてきた膜構造ですが、1980年代より恒久施設としての利用も盛んに行われるようになり、東京ドームに代表される大型の空気膜構造が建設されました。1990年代には、木質系構造を骨組みとした大空間膜構造も作られ、既に30年の歴史があります。昨今の木質系大型建築の先例として参考にされていくことと思います。

膜材料は、軽量で気密性、水密性、透光性が高い特徴のある材料であり、低炭素時代には構造としてだけでなく様々な分野での応用がより一層期待されています。

日本は、人口減少と高齢化により右肩上がりの時代から、縮小の時代へと大きく変わっています。一方、世界の人口は100億人に向けて増加しています。国内に対してはより安定した運営と時代に合った応用分野の開拓、そして海外に対して従来以上に積極的な働きかけが必要となってくる時代といえるでしょう。
新たな貢献を目指して協会活動を推進していきたいと思っております。

川口健一

役員

会長
川口 健一
副会長
能村 祐己
専務理事
水谷 明大

役員名簿