膜構造建築物における風荷重及び風力係数算定マニュアル
建築基準法が定める風力係数(平成12年建設省告示第1454号)において規定されている建築物の形状は、立方体、片流れ屋根、切妻屋根や鋸状屋根等の形状であり、膜構造の建築物が得意とする緩やかな或いは急峻な曲面で構成される形状とは整合していないものとなっています。
このため、膜構造において重要となる風圧力計算について、合理的な計算が行われにくい場合もあると懸念されます。
日本膜構造協会では、「風力係数委員会」を創設し、多様な形態を有する膜構造において、実態に即した的確かつ効率的な設計実務を推進することができるよう、膜構造の建築物に相応しい風力係数を提案するための研究を行ってまいりました。この度、その成果として「膜構造建築物における風荷重及び風力係数算定マニュアル」を作成いたしました。
風力係数委員会(所属、役職等は委員会開催当時のものです。)
委員長 丸 田 榮 藏 元 日本大学 生産工学部 教授
委 員 植 松 康 秋田工業高等専門学校 校長 元 東北大学大学院 工学研究科 教授
委 員 本 郷 剛 風・雪環境相談室 元 鹿島技術研究所
委 員 黒 木 二三夫 日本文理大学 客員教授
委 員 河 端 昌 也 横浜国立大学大学院 都市イノベーション研究院 准教授
参画会員
清水建設(株) 菊 池 浩 利 技術研究所 環境基盤技術センター 風環境グループ 上席研究員
大成建設(株) 大 竹 克 浩 設計本部 構造設計第二部 設計室 シニア・エンジニア
(株)竹中工務店 山 本 秀 一 先進構造エンジニアリング本部 特殊架構・高度解析グループ 部長
ワーキンググループ
協立工業(株) 野 口 孝 設計顧問
橋 本 勇 一 設計部 副部長
大嘉産業(株) 佐 藤 等 産業資材事業部 建築技術工事部 部長
林 司 産業資材事業部 建築技術工事部 課長
太陽工業(株) 野 口 明 裕 建築事業統括本部 設計本部長
斉 藤 嘉 仁 建築事業統括本部 設計本部 課長